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矢部先生へ 感謝の気持ちを込めて

関東地方が梅雨入りしました。
当分鬱陶しい日が続くことでしょう。
マスクの制約が少しずつ緩やかになってきていますが、自由に集うのはまだ心配です。

矢部普正先生が職を退かれて、2か月余り。
先生を囲んでお祝いの会を設けたいところですが、難しい状況です。
そこで、BMTハウスサポートの会では、今までかもめのいえを利用された皆さんに声をかけ、先生にメッセージを書いてもらうことにしました。
全国から56通のメッセージが届きました。
写真入り、イラスト入り、工夫を凝らしたカラフルなメッセージには、先生へ感謝の気持ちが綴られていました。
6月1日、週1回の外来診療にいらしている先生に、黒部会長がお渡ししました。

矢部先生にメッセージのファイル贈呈

先生は大変喜んでくださって、ご自宅に帰って矢部みはる先生とご夫妻でじっくり見ますとおっしゃっていたそうです。

たまたまですが、この日、2年半ぶりにかもめのいえへ行っていました。
2019年末の鍋パーティーに参加して以来です。
既にそのころ、COVID―19が背後に忍び寄ってきていることに気が付いていませんでした。
矢部先生とはその日ご一緒して以来、ずっとお目にかかっていません。
写真ではありますが、先生の変わらぬ笑顔を拝見できてうれしく思っています。



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きょうだい児保育に新しい一歩

2年前(2020年)のちょうど今ごろ。
かもめのいえの利用経験者で、「きょうだい児保育」のボランティアをしたいと、九州から伊勢原へ生活拠点を移されたKさんをご紹介しました。

かもめのいえでボランティアをしながら着々と準備を進めていたKさんが、2021年10月、お仲間と一緒にNPO法人ピアスマイルを立ち上げました。
ピアスマイルは、「患者サポート」「きょうだい支援」「患者家族サポート」「グリーフケア」を4本の柱に、病気の子どもたちとその家族の支援を目的としています。

立ち上げメンバーは、Kさんと同じ、病気の子どもとともに困難に立ち向かった経験のある方たちで、ピアサポートの視点で活動していきます。

出来立てほやほやのパンフレットの写真を送っていただきました。

ピアスマイルパンフレット

NPO法人の所轄は事務所を置いた東京都になりますが、Kさんは東海大学医学部付属病院を中心に活動されるのでしょう。
かもめのいえのボランティアとしても、すでに中心人物の一人となっているKさん。
かもめのいえとピアスマイルの活動は、目的は同じ。
協力し合って「病気の子どもたちとその家族」をサポートしていきたいものです。

ホームページ(制作中)が閲覧できるようになったら、リンクを貼らせていただきたいと思います。
Kさんのブログ(Snowflake*)にも随時発信されるようです。


矢部先生 ありがとうございました。

春は別れの季節でもあります。
かもめのいえにも大きな別れが訪れました。
東海大学医学部付属病院細胞移植再生医療科の矢部普正先生が、本年3月をもって退職されました。

骨髄バンクのボランティアを始めて多くのことを学びました。
その一つは、お医者さんは畏れ多い雲の上の人ではないということです。
家族や自分が病気になった時、先生にこんな些細な事(患者にとっては重大なことですが)を質問していいのか、忙しくされているのに時間を取ってもらっていいのか、患者さんは心配されます。
ボランティア歴〇ン十年の立場からいま患者さんにしている最大のアドバイスは、心配なこと、わからないことがあったら遠慮せず主治医に相談してごらんなさい、ということです。礼節をもって伺えば、先生は誠実に答えてくださいます。
血液の病気は治療も長くかかり、過酷な選択もあるので、専門医の先生方は細やかに暖かく接して下さり、患者との信頼関係を大切にしていらっしゃる気がします。
今まで、多くの先生とお話しする機会がありました。
名医と評判の高い先生方です。患者さんを自分が取るに足りない存在のような気持ちにさせる先生に出会ったことがありません。

そうわかったのは矢部先生とお話ししたことが大きいのです。
初めてお会いしたとき、新米ボランティアだったので、自分では気が付かない失礼なことを言ってしまうのではないか、とか、素人がつまらないことを聞くと思われたりしないかと緊張しました。

ところが、矢部先生は気さくでユーモアたっぷりで、お話ししているうちに肩の力はすっかり抜けてしまいました。

先生の年若い患者さんも、先生とのおしゃべりが大好きなのではないでしょうか。
また保護者の方々も、先生とお話しして気持ちが楽になったことはたくさんあると思います。

先生のお言葉で印象に残っていることを2つ。

「なぜ小児科を選ばれたのですか」と伺うと、「だって子どもには未来があるじゃないですか」
先生は子ども一人一人の未来のために力を尽くしていらっしゃるのでした。

もう一つ。
病院の近くの看護学校で講演をなさるというのでついて行きました。患者向けの講演は何度も聞いていましたが、これからの医療現場を担う若い人たちへの講演は雰囲気が違い口調も厳しいものでした。
「ほんの少し、ほんの少しの注意と気遣いが大事なんです」
ボランティアとして迷いが多かった当時の自分にとっても、肝に銘じるべき言葉だと思いました。

日本国中、時には海外からも矢部先生の治療を求めて患者さんがやってきました。かもめのいえも少しくお手伝いをさせていただきました。
先生は、これからは世界のどこにいても子どもたちが同じ水準の治療を受けられるようなシステム構築に向けて努力されていると伺いました。

そして、安心してください。
あと5年間は週に1回外来診療にお見えになるそうです。

矢部先生
どうかお体を大切に、これからもよろしくお願いします。
コロナ禍が去って、先生と一献🍷を楽しみにしています。

花のような人たちを想う~齋藤宗憲師のお話を聴いて

日脚が延び,、水ぬるみ、春めいてまいりました。
いかがお過ごしでしょうか。

神奈川県を含む首都圏はまん延防止等重点措置が解除されず、いまだ新型コロナウィルス感染症の脅威にさらされています。
かもめのいえボランティアはサポートデーも実施できないなか、利用者の皆さまとの交流もままならず鬱々としています。

2月27日に、鎌倉の名刹円覚寺の日曜説教で、神奈川骨髄移植を考える会(県内の骨髄バンク支援団体)にゆかりのある塔頭寿徳庵住職齋藤宗憲師が講話をなさいました。
演題は、『「奇跡の命」~家族の白血病闘病から学んだこと』です。
このような時期ですのでリモートで行われ、YouTubeで拝聴しました。

斎藤さんは妻芳美さんを30年前の2月27日(講話のあった日は祥月命日)に急性骨髄性白血病(M6)で亡くされました。3人の幼いお子さんを遺し、37歳の若さでのお別れでした。齋藤さんとは面識があり、存じ上げていることではありましたが、このように詳しくその当時のお話やお気持ちを伺うのは初めてでした。

 骨髄バンクは設立されてまだ日が浅く、ドナー登録者も少なく、化学療法も今ほど進んではいなかったので厳しい戦いでした。告知をしないなか、芳美さんは必ず治ると信じて、家族を想い周りの人々を気遣い、明るく前向きに闘病されたそうです。
芳美さんのご様子、エピソードを伺い素晴らしいお人柄の方だったのだと思いました。
齋藤さんは妻への身びいきではなく、真実を語られたのだと感じました。
芳美さんは、感謝の気持ちを述べ静かに眠られました。

骨髄バンクのボランティアをしていると、訃報を受け取る機会が多くあります。
かもめのいえでは特に年若い人たちとのお別れがあります。

いつも思うのは「神々のまなでし人は夭折す」という言葉です。
芳美さんもそうです。
病気なのが自分でよかったと家族に伝えて亡くなった少年。
頑張り屋で泣き言を言わず3回の骨髄移植に耐えて力尽きた少女。告別式はひな祭りの日で、ご両親心尽くしのピンクの洋服が良く似合っていました。
支援活動に関わって知り合った患者さんの死と初めて向き合った時の動揺を忘れられません。
亡くなった方の無念ばかりを想いました。

講話の中で齋藤さんが次のような言葉を引用されました。

花語らず
       柴山全慶老師(元南禅寺派管長)

花は黙って咲き
黙って散っていく
そうしてふたたび
枝には帰らない
けれども
その一時一処に
この世のすべてを託している
一輪の花の声であり
一枝の花の真である
永遠にほろびぬ
生命のよろこびが
悔いなくそこに輝いている

どんなに短い生涯であってもその一時一処にこの世のすべてを託した花々に心からの敬意を表します。
齋藤さんがその後骨髄バンク支援に心を砕かれ、ご尽力されていることを書き添えておきます。

長くなりました。
講話は円覚寺の録画配信で視聴することができます。
お時間があれば是非、命の美しさをともに感じていただければと思っています。

訃報が入りました。

病と闘っていた中学生が亡くなったと、かもめのいえから知らせがありました。急変だったそうです。

骨髄バンクのボランティアを始めてから、幼いお子さんや若い人の訃報に接することが多くなりました。その衝撃には慣れることがありません。
愛する人をなくされたご家族のお悲しみはいかばかりかと思います。

若いころは、人生の更なる高みへ上る道を突然断ち切られた人の悔しさを思い、理不尽さに怒りさえ覚えました。
いま年老いて、夭折の人は短い年月であっても一生懸命で勇気ある人生を全うし、最高の高みに上って生涯を終えたのだと思うようになりました。
きっと、これからの旅路は安らかです。
そうあるはずだと心から祈っています。
プロフィール

かもめのいえ

Author:かもめのいえ
BMTハウスサポートの会は東海大学医学部付属病院敷地内にある患者・家族滞在施設「かもめのいえ」を運営しているボランティア団体です。
病院近くの第2の我が家を目指し、滞在する皆様が経済的な負担の少ない施設で治療に専念できるようお手伝いしています。
日々の活動をお伝えします。

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